3月14日、東京のシアタークリエで開催された
斉藤由貴ちゃんの30周年記念コンサートにいってきました。
夜の部で、ゲストは谷山浩子さん。

5年前にも25周年記念コンサートがあって
そのときも浩子さんゲスト回があったのですが、
残念ながらそれは平日だったのでいけなかったのです><
猫森集会2007での由貴ちゃんゲスト回がとてもおもしろくて
(たしかその翌年だかに浩子さんと手嶌葵ちゃんのジョイントクリスマスライブ
が横浜であったとき、昼間に由貴ちゃんのコンサートがあったような気がする…
ハシゴしてるひともけっこういましたよね)
…ええと、で参加した友人たちから、漫才おもしろかった!と
散々聞かされていたので、
今回もし土日日程だったらぜったいいく!っておもってたのです。
チケットの一般発売は、くしくも浩子さんのコンサートの翌朝でした(笑)
朝からとれた!とれなかった!とTLがにぎわっていましたが
わたしはずいぶん前に東宝サイトには登録してて(エリザベートのために)
なんとかチケットは確保。
席は18列とかなーりうしろでしたけども。
FC先行のないチケットは自力でとらない友人にいるかいらないかきいたら
たぶん座席をみて「今回はいいや」っていわれたので
チケットとれなかった別のおともだちをさそってみました。
ついったーすごい(笑)

コンサートの前は、恒例のカラオケです。
だいたい4人くらいは固定メンバーになりつつあります。
今回はいつもにもましてカオスでしたがそれはまあおいといて…

開場ぎりぎりくらいにシアタークリエに到着。
まだちょっと時間あったのと、入場列に並ぶのもなーってことで
上にある無印カフェでかるくご飯してから入場。
物販は場所が狭いせいですごい並んでたのであきらめ^^;

席は後ろだったけどほぼ真ん中だったし、ステージ全体がみえて
わるくなかったです^^

…と、音楽とともに由貴ちゃんの声がながれはじめました。
デビューしたときから30年。
30年後のことを考えている女の子なんているわけないけど
とある奇跡だけは当時の自分に耳打ちしたい…そんなお話が始まりました。

小学生のとき、ふたつ年上の同級生がいたそうです。
体がよわくて、本がすきで、なぜかすぐにまゆをしかめてしまう男の子。
そのコが転校するとき、由貴ちゃんの机に1冊の植物図鑑がのこされていました。

それから10年のときが流れ
由貴ちゃんはデビューをし、コンサートでその話をした帰り、奇跡がおこりました。
まだ世間に携帯もスマホもなく、コンビニがきやすくコンビニなんてよばれず
コンビニエンスストアとよばれていた頃。
帰りに雑誌をかうためにコンビニに車をとめてもらったそうです。
レジにいくと、そこにいた青年の顔をみて
おもわず手でくちをおさえてしまったそうです。
それはまぎれもなくその2つ上の同級生でした。

そのとき、それまで気にならなかったのに
店内に流れる「Lovin’ You 」がやけにはっきりときこえてきて
とても気恥ずかしかったそうです。

相手はしばらくふしぎそうな顔をしたあと、まゆをひそめ
「斉藤由貴?」と。
そこで由貴ちゃんは思わずみがまえてしまったそうですが
そんなことは杞憂でした。
彼は大学とバイト先を往復するだけの毎日で、テレビもなく
由貴ちゃんが芸能人だなんて知らなかった。
ただ、キオクの中から「斉藤由貴」という元同級生のことを
なんとか思い出そうとしていただけだったのです。
由貴ちゃんは、彼が自分の名前を覚えてくれていたことをうれしく思い
自分からせがんで連絡先を交換しました。
今ならスマホでカンタンにアドレスを交換できる時代だけど
もちろんそんなものはまだ存在していないので
彼はレシートの裏に
由貴ちゃんは手帳をやぶいて
お互いの住所を交換しました。
それから一度もあうことなく、文通が続きました。
そんなにひんぱんではなく、お互いの近況をつたえあうだけで
その中で、彼が大学で科学?を勉強していることを知り
由貴ちゃんはほんとうのことがいえずともだちの経歴をかりて
女子大生のふりをしていたそうです。
その後、彼が卒論のためにバイトをやめると連絡がきて
連絡先を交換したあと一度もお店をおとずれなかったことをわびると
いつもすぐにこない返事が速攻でかえってきて、たったひとこと

「斉藤由貴ってきみか!」

と書いてあったそうです。
由貴ちゃんの返事もたったひとこと。
「バレたか!」
それからお互いが何度引っ越しても文通は30年もつづいたそうです。
彼は神戸で研究者になっていたとか。

でも、たった一度、彼に直接あって伝えたいことがあり、
大阪のコンサートに招待したそうです。
それは、由貴ちゃんがあるひととの結婚をきめたということ。

ところが、その日、由貴ちゃんが東京を出発することはありませんでした。
(これをきいたとたん、震災だってすぐにわかった…ぶわって涙がでてきた…)

1995年1月17日のことです。

その後もふたりの文通は続きました。

ここまでの朗読で、アルバム「ETERNITY」の曲がなんどかはさまれました。
由貴ちゃんのモノローグとうたでつづられるオープニングは
まさに女優・斉藤由貴だった。

そして、30年、手紙だけでつながるそんな関係もあるのだと
そのひとと30年ぶりに再会するのだとにおわせつつコンサートは第二部へ。
いったん由貴ちゃんがステージからいなくなり
さっきまで朗読していた椅子なども消え…

急に空気がかわって、はじまったのは「白い炎」。
黒いドレスから一変してちょっときらびやかでせくしーなブルーのドレス。
(画像はそこかしこにあるニュースをみてください)

1曲うたいおえて、そこには素にもどったような斉藤由貴ちゃんがいました。
…つまり、トークがぐだぐだ。

知ってるひともいるけど、わたし今日2回目なの!
だからね、自身ない(笑)
…あなたは谷山浩子ですか!とつっこみたくなったのはわたしだけじゃないはず。
2回きたひと!あ、照明とかいらない
3回めのひと!みえないからいいや
ねえ、ヒマなの?
(客席からそうだみたいなこえがしたらしく)
そういっちゃうんだ…と。

30周年だからって特に何もする気なかったのに
初代マネージャーの木谷さんってひとが、
このひと東宝もうやめてるんです、社員じゃないのにしょっちゅう会社にきて
30周年のコンサートやろうとか、勝手に話すすめちゃって
「はあ」みたいになっちゃった。
(なんちゅう後ろ向きな…)

30周年ってことで、なにをうたうかきめたとき
やっぱみんなこれとかききたいよねって考えたら
結局同じような曲になっちゃいました。と。

つづいて、あまずっぱい恋のうたを…と3曲
「初戀」
「海の絵葉書」
「AXIA~かなしいことり~」

あのね、「海の絵葉書」ほんとはうたいたくなかったの!
むずかしいんだもん。
斉藤由貴に歌とかうたわせちゃだめですよ。だってヘタなんだもの。
(どこまでも由貴ちゃんうしろむきです)

このあとは、どちらかというと得意分野。
歌にものがたりがあって
女優として演じられる。
(これをきいて、土曜日のタマネギとMAYをやってくれるんだ!って確信。
そのあと浩子さんがでてくるのね!っておもってたら、なんとここまでは
全プログラム同じ構成だったそうです)

「土曜日のタマネギ」
とってもコミカルにうたいあげ、ステージをくるくる動く由貴ちゃん。
おなべのうえにタマネギ♪のとこで
ピアノのひとのアタマをピコピコハンマーでぽこっとたたくと
ひとりでしがみついてた♪のとこで
たぶんコーラスのひと?がラッパみたいなのをぱふっ☆とやって
びくっとなる由貴ちゃん。
土曜日のタマネギでおおわらいしちゃいました。

つづいて「MAY]
後半、かなり切ない部分があって
このうたわたしも由貴ちゃんバージョンできくとうるうるきちゃうんですが
なんと由貴ちゃん、なみだぐんでる??
声が涙でつまってる???
そして次の曲のイントロのあいだ涙をぬぐってるじゃないですか。
おもわずもらい泣きですよ><

…が、これ、すべて演技だったそうです。
だまされたーーーーーーー!
女優・斉藤由貴おそるべし。

そして「少女時代」をうたった由貴ちゃん。

土曜日のタマネギにMAY…谷山浩子さんですねー
ここでみなさんおまちかね、本日のゲスト谷山浩子さんです!

場内のなりやまない拍手に
「ちょっとまって!今日のお客さん、全員谷山さんのファンなの??」

いやいや^^;といいながらでてくる浩子さん。
ここからはどとーの漫才トークです。

浩子「由貴ちゃんってうしろむきだよねー」
由貴「でも谷山さんほどじゃないです!」
浩子「由貴ちゃんがデビューしたばかりのころね、へんなコだなって
   なんか仲間ができたってうれしかったの」
   「ところが、朝5時におきておべんとうつくってるってきいて
   あっちの世界にいっちゃったんだなって、裏切られたって思いました!」

由貴「わたし、谷山さんみたいに昼までねてないもん」
浩子「でも、最近ちょっと早いんだよ」
由貴「今日何時におきました?」
浩子「11時…くらい?」
由貴「11時で早いとかいう??」
浩子「あのね、最近マンションの上で工事がはじまってね、8時くらいに…」
由貴「もしかして、工事がうるさくて仕方ないからおきるの??」
…終始こんなかんじ。

ここでなぜか猫森集会のときのゲストの話に。
由貴「ごめんなさい!ほんとごめんなさい!」
と、90度あたまをさげて平謝りする由貴ちゃん。
浩子「段撮りムシしてさっさとでてきちゃって
   おもしろくないからとか…」
由貴「ほんとごめんなさい!」
浩子「あのね、わたしこれ死ぬまで覚えてるから!A型だし!」
由貴「A型だと覚えてるの??」
浩子「由貴ちゃんBだよね?」
由貴「…谷山さん、今ここにいるB型のひと、全員敵にまわしましたよね?」
浩子「え。べつにB型をdisったわけじゃないよ!」
由貴「disる?disるってなに??」
浩子「ええと、なんていうかけなすとか嫌うとか…?そんなカンジ」
由貴「へー、わたしも今度つかおっと。わたしあなたをdisってます!」
浩子「いやいや^^;由貴ちゃんはお芝居してるから、なんていうか
   そういう世界ではそんなことうかつにいっちゃ…」
由貴「カントクさんに、わたしあなたのことdisってます!って」
浩子「それはいっちゃだめ!
    でも、カントクさんに、主役のなんとかちゃんが監督のことdisってました!
    とかならいいよ」
由貴「…谷山さんって黒い!!!」
浩子「わたしのほうが先輩だから!人生でも芸暦でも!」

浩子「わたしもね、2年だか3年だか前に40周年だったの」
由貴「……」
浩子「40周年記念で出した本に由貴ちゃんにコメントもらって
    すっごくうれしかったのに…おぼえてないの?」
由貴「コメントをね、かいたのは覚えてる」
浩子「なにのコメントなのかわからずにかいてたの??
    すっごいほめてくれてたよね??」

由貴「あのね、わたし中学生みたいなんですよ
   すきなひとに対しては、ついいじわるをしちゃうというか…」

なんかほかにもいろいろいってたけど、今回メモとか一切とってないので
また思い出したらかきます。順番とかたぶんめちゃくちゃ…

歌いこっか…ってさんざんしゃべってやっと歌。
ところかここでも、打ち合わせどおりにうまくやる自信ないから
コーラスやらなくていい?とかいいだす浩子さん。
そしてひそひそと打ち合わせをやりだすふたり。
本番ですよー?(笑)
由貴「一番はわたしで…」
浩子「二番も由貴ちゃん!」
由貴「……」
浩子「二番も由貴ちゃん!」

さらに、ここをこうしてとかぼそぼそ…
浩子「ひまわりなのにいいの???あ、曲名いっちゃった」

浩子「わたしがつくったんだけど、自分でもうたってるんだけど
   自分でうたうのと符割とかぜんぜんちがうの!」

そして浩子さんはピアノの前へ。
途中、はたと思い出し、ピアノの上においたハンドマイクを
あわててマイクスタンドにセットしようとして
スタッフさんがでてきた場面が。
「ひまわり」たしかにちがうんだよね、浩子さんバージョンと。
「いつもの図書館の椅子で」のとこ。ぜんぜんちがう。

うたいおわって
浩子「くせってこわいねー、このマイクでうたってくださいっていわれてたの
    すっかりわすれて、ピアノの上においちゃった。
    まにあってよかったー」
あきれる由貴ちゃん。
浩子「しかもね、由貴ちゃんにここだけはやってっていわれたとこ、わすれてた!」
…本番です^^;
続いて、「ETERNITY」のなかで、浩子さんが作詞をした「窓あかり」を初公開。
お互いはじめてなんだよねーというなんたる不安な!
そして、またピアノのうえにマイクを置く浩子さん。
今度はそれを由貴ちゃんにみられてしまい「やるきある?」とかいわれる浩子さん。

でも、うたはとってもよかった^^

そして、
由貴「ここでわたし、いったん衣装がえのためにはけます!」
浩子「そのあいだの場つなぎをします!」
由貴「……あのね!わたしほんとははけたくないの!
   そのへんのあいた席にすわってきいていたい!
   つぎの曲ね、わたしのすきな曲ベスト3に入ってるの!」
あれかなー?これかなー?ってかんがえてたら
由貴「あんなヘンな曲、谷山さんにしかつくれない!」
浩子「それ…ほめてる…んだよね?」
由貴「ほめてます!だいすき!」
浩子「由貴ちゃんの次の衣装もとってもかわいいんですよー」

由貴ちゃんが退場し、
浩子「意味なしアリスをきいてください」
場内爆笑でした。
ほんのりまちがってたよね^^;めだたなかったけど。

由貴ちゃんはピンクの衣装で登場。
浩子「ストールにあうよね!胸もあいてるし…ってこれ前もいったっけ。
   なんかオヤジみたい」(自己ツッコミ)
そして、浩子さんが舞台袖にひっこんでから

由貴「あ!ここで谷山さんの告知ってかいてあった…
    ええと、くわしくは谷山さんのホームページを…」
といったところで、浩子さんもどってきて4月と5月の告知を。

なんかもう、いろいろすごかった。おもしろかった。
メンバー紹介ってここだっけ??
なんかもうすごいおしてるらしくて、メンバー紹介ちょーおざなりだった^^;
わかったのはドラムのひとが比較的わかくて、あとは同世代。
ピアノのひとはジュリーのコンサートとかにもでてるらしいってこと。

そして、ピンクのふんわりしたドレスにストールをはおった由貴ちゃんが
次にうたったのは由貴ちゃんが作詞をてがけた
「MOON WALTZ」
なんていうの?妖艶?そんなゆったりした動きの踊りでうたいあげる由貴ちゃん。
そしてストールをぬいで
「卒業」
つづいて
「予感」
これは5年前に発売された「何もかも変わるとしても」から。
すごくすきなうた。
このアルバムすごくいいのにカラオケぜんぜんはいってないの!
浩子さんの曲も3曲はいってるのですよ!
そして、まってました!の
「悲しみよこんにちは」
コーラスのひとがあおるあおる!手拍子でみんなのりのりです。
そして、客席におりてくる由貴ちゃん。
うしろのほうだったので、真ん中通路にきてくれてやっと顔がよくみえました^^
通路のうしろにいたこどものアタマをぐりぐりなでる由貴ちゃん。
実は息子さんだったそうです。

由貴ちゃんに気を取られているうちに舞台装置がまたかわってて
冒頭と同じ椅子が用意され…
由貴ちゃんの朗読と歌。

実はここで今日、この時間にきてくれたひとにだけ
ホワイトデーのプレゼントがあります。
30年間手紙だけでつながっていた彼氏を紹介します!

え?この話って実話だったの??ときょろきょろする客席。

「三谷幸喜さんです!」

どよめく客席。なんだこのオチ。
ええ、もちろん三谷さんが30年の文通相手のはずがありません。
だって由貴ちゃん三谷さんのお芝居にでてるもん。

客席、右手通路側7列目あたりから三谷さん登場。
三谷「由貴、ひさしぶり!キレイになったね☆」
などと小芝居をはじめる。
由貴「あのね、ここで相手してるとね、クリエの退館時間になっちゃって
    もう二度と斉藤由貴には貸さないってなっちゃうから!」
と制止する由貴ちゃん。

由貴ちゃんの30周年コンサートがきまったとき
三谷さんは「ぜったい出る!」といったそうです。出るって^^;

でも、歌うと大変なことになると楽器を。
鼻笛というそうです。
楽器はたいがいかっこいいけど、これは演奏している姿がかっこわるいです!

由貴「あのね、最後の曲ってアレなの。
    まだうたってない曲はあれだけなの。大丈夫?」

アンコール?は「夢のなかへ」

2番を三谷さんがうたうんだけど、これがもう…ひでえ!!!
わざとなのかなんなのかとにかくヘタくそです(笑)
しかも途中からうたってない!猪木のモノマネみたくなって
セリフよんでるだけ。
さらにとどめをさすかのように鼻笛ならない。

三谷「リハのときはちゃんとなってたのに…」
由貴「もしかして本番によわい?」
三谷「花粉症のせいかも」
   「これね、もう年内いっぱいおちこむから」
由貴「えーーーこのあとまた一緒に仕事…あ!
    もしかしてまだいっちゃだめだった??」
三谷「…うん」
(口止めされなかったのでかいちゃうぞ)

そんなこんなで客席にもどる三谷さん。
由貴「となりにはね、ごめんね青春のプロデューサーさんがいるはずなの
   三谷さんのことおねがいしますね!」

シリアス台無し(笑)
でもとってもたのしかった。

ラストはピアノのひととふたりで
由貴ちゃんが訳詩をしたという「エイプリル・フールズ」

ここですべての幕がおりました。
約2時間半。
とってもすてきな時間でした。

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レポートとかかく予定なかったので手探りのキオクだけです。
雰囲気だけお楽しみいただければ…

追記
きのう中学を卒業した娘に
「あのね、マミーコンサートやってるの。いちおうチケットとってあるんだけど来る?」
っていったら
「あ。ごめんともだちと約束ある!」
つめたいもんです。

っていってた。どこでだかわすれたけど。
8年前wiiのリモコンでプラズマテレビをぶっこわした娘さんがもうそんな歳に!
と、なかなか感慨深かったですねー。

さらに追記
あと、終演後、三谷さんがホールからでていくときに
開場から拍手がわきおこりました。
三谷さんは会場にむかって両手をふっていました。

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